※このブログでは、一般的な向きの編み方を「順編み」、左右反転の編み方を「反転編み」と表記しています。
編みかけだった作品をすべて編み終わってしまい、ここ最近はもっぱら順編みの基礎練をしたり、年内に出したいと思っている編み物ZINEのテキストを書いたりしています。
順編みをマスターして両利きになれば、常に編み地の表側を見ながら編むことができて便利なのでは?と思い、まずはメリヤス編みができるか試行錯誤していました。
前回の記事のとおり、交互に普通の表編みを編むと編み地が立体的になります。これはこれで面白いのですが、一般的なメリヤス編みの表情ではありません。
では、どちらか一方から編むときにねじり目をしてみたらいいのかな?と思い編んでみましたが、ねじり目してもループにかかる目の方向は変わらないので、やはりメリヤス編みにはなりません。
そこで、以前こちらの記事で紹介した広瀬光治先生の動画を思い出しました。
Z撚りの糸を編む際、通常と反対の方向に糸をかけて表目を編むと糸の撚りが戻らないので綺麗に編める、という内容です。
試しに、左から編むときは普通の表編みをし、右から編むときは通常と反対周り(=反転編みと同じ方向)に糸をかけて表編みをしてみました。こうすれば針にかかる糸の向きがすべて左向きになります。しかし、右から編んだ目がねじり目になってしまいました。前段を左から編んでいるため、針にかかっている目が最初から逆になっており、右方向から普通の表編みをするとねじり目になる、ということです。
ならば、右から編むときに、ねじり目を編むように向こう側に針をいれ、かつ通常と反対周りで糸をかけてみたらどうか。やってみると、目がねじれることなく反転編みのメリヤス編みが再現できました!!やったー!!
編み目の構造をよく知っている方からすればごく当たり前のことかと思うのですが、何か大きな発見をしたかのような気分になってしまいました。しかし、こういう些細な気づきは編めるようになればなるほど忘れていってしまうので、ここに記録しておくことにも意味があるかなと思っています。